「あむ」はつながりを編むこと

 私たちが現在地で活動を開始したのは1999年。社会福祉法人札幌この実会の一事業としてのスタートでした。建物の窓はすべて木枠、鍵は真鍮のネジ式という昭和の香りがただよう古い民家で、当時の福祉制度はその建物と同じように整ってはおらず、定員10名の小さな通所施設と、制度にはない個人の要望に添ったオーダーメイドのパーソナルサービスから事業がスタートしました。 その後、必要に迫られる中で、相談室や小さな子ども達のための支援など、新しい事業を少しずつ展開してきました。目指してきたことは、障がいが理由になった〈あきらめ〉や〈しかたない〉をひとつでも減らすためのお手伝いでした。

 2009年4月、札幌この実会の「顔の見える福祉の創造」を目指し、地域に根付いた事業を展開するため、法人を分割するという方針に則り、社会福祉法人あむは札幌この実会から分離独立した新しい法人として誕生しました。 社会福祉法人を設立するにあたり、「人と人のつながりを編んでいきたい」、「その結び目をつくりたい」そんな願いをこめ、スタッフ全員で話し合い、法人名を「あむ」と決めました。

あむクロニクル

1999年
7月
社会福祉法人札幌この実会の新しい部署として、南9条通サポートセンターを発足し、障がいのある人一人ひとりのニーズに対応したサービスを行うための居宅介護等事業「い~な・い~ず」と、青年期以降の障がいのある人の日中活動の場として「北の沢デイセンター中央区分場」を開設
2001年
10月
札幌市から障がい児者相談支援事業の委託を受け「相談室ぽぽ」を開設
2004年
12月
日本財団の助成を得て、南9条通サポートセンター完成
(事業費総額7,070万円、助成額5,300万円)
2006年
4月
障がいのある児童を中心とした居宅介護等事業「ばでぃ」を開設
2007年
5月
福祉医療機構子育て支援基金の助成を得て、地域に根ざしたさまざまな活動を展開する「ワンマイルネット事業」開始
8月 地域交流イベント「なんきゅう夏まつり」を初めて開催
(以後、毎年7月最終日曜日開催)
12月 障がい当事者グループ「お知り合い協会」設立
2008年
6月
発達に心配のある子のための児童デイサービス「に・こ・ぱ」を開設
子育てサロン「ころころひろば」を開始
7月 「い~な・い~ず」、「ばでぃ」統合
11月 法人と関わりのある事業所、関係者に参加を呼びかけ、ご近所事業所交流会「SCで鍋っちゃお!」(2015年度からは「あむでみんなでまじっちゃお!」)を初めて開催(以後、毎年2月に開催)
12月 NPO法人あむ設立
2009年
4月
札幌この実会より独立し、社会福祉法人あむ設立
北の沢デイセンター中央区分場を継承した生活介護事業「びーと」、「ばでぃ」、「相談室ぽぽ」「児童デイサービスに・こ・ぱ」の4事業と、ワンマイルネット 事業をNPO法人あむとして事業展開
2010年
12月
単独型短期入所事業「ふらっぷ」を南9条通サポートセンター内に開設
2011年
4月
手作り雑貨の店「ぴーす」開店
2012年
8月
地域に暮らす障害児・者の暮らしを支援する有償ボランティア活動「札幌市地域ぬくもりサポート事業」を札幌市より受託
2012年
8月
共同生活援助事業・短期入所事業「こまち」開設(女性用居室 定員5名)
2013年
6月
共同生活援助事業・短期入所事業「こまち」男性用居室「てらす」を開設(定員4名)
2013年
10月
札幌市基幹相談支援センター「さっぽろ地域づくりネットワークワン・オール」開設
2014年
4月
「児童デイサービスに・こ・ぱ」を幼児(1~3歳 母子通園)対象の児童発達支援事業と小学生の平日放課後と土曜日に活動する放課後等デイサービス事業「に・こ・ぱ」、就園児(幼稚園・保育園)対象の児童発達支援事業「に・こ・ぱ2」に機能分化
7月 実行委員会を組織し、なんきゅう夏まつりを初めてわんぱく公園で開催
10月 GAPステラプレイス店店長より10,000ドルの寄付を受け、GAPとあむの交流イベント「夢の種を咲かす会」を開始
2015年
9月
指定特定・一般・障害児相談支援事業「相談室にっと」開設
2016年
10月
災害発生時の法人としての対応、支援、連絡体制の整備を検討する「なんきゅうとなり組」を組織
2017年
4月
「に・こ・ぱ2」を「に・こ・ぱ」に統合
共同生活援助事業・短期入所事業「こまち」に「はぴねす」開設(定員6名、短期入所1室)
2017年
12月
ワンマイルネット事業を社会福祉法人あむの公益事業に移管し、NPO法人あむは解散
2018年
3月
地域交流サロン「わいわいサロン」開設
4月 「ふらっぷ」を休止
2019年
8月
毎日、一定時間通所する療育を実施するため、児童発達支援事業「に・こ・ぱ2」を再開
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